女性はアルコールにより脳のダメージを受けやすい

 アルコール依存症が4年続いただけでも、女性の脳中のセロトニン作用の機能は著しく低下することが、スウェーデンのゴセンバーグ大学(Gothenburg University)らの研究であきらかになった。

 アルコールは少量なら気持ちをリラックスさせたり会話を増やしたりする効果があるが、大量のアルコール摂取が毎日続き、アルコール依存症のようにあきらかなアルコールの問題が出てくると、脳内の伝達物質であるドパミンやセロトニンの作用に悪影響が出てくる。
 セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつ。他の伝達物質であるドパミンなどをコントロールし、精神を安定させる働きもある。不安障害や入眠・覚醒を調整する能力もコントロールしていると考えられている。






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 「ゴセンバーグ・アルコール研究プロジェクト(GARP)」の研究グループは、アルコール依存症のある男女を対象に、ヒトの脳中の主要な3種類の神経伝達物質について検討した。結果は医学誌「Alcoholism: Clinical & Experimental Research」2012年1月号に発表される。
 実験に参加したアルコール依存症の女性たちは、平均して週にワイン12本分に相当するアルコールを4年間飲み続けていた。一方、男性の参加者が飲んでいたアルコール量も同等だった。

 「アルコール依存により脳中のセロトニン機能は、女性ではわずか4年で50%に低下するが、男性では半減するまでに12年かかるという結果になった」とゴセンバーグ大学心理学部のKristina Berglund氏は話す。

 「過度のアルコール摂取が、脳中のセロトニン機能に著しい障害をもたらすことは、これまでの神経内分泌の研究でも知られている。今回の研究で、アルコール依存は男性と女性の両方で悪影響をもたらすが、女性では特に急速に進展することが分かった」としている。

 研究を共同で行ったサールグレンスカ・アカデミーのUlf Berggren氏は、「男性であっても、女性であっても、アルコール依存症によるダメージは深刻だが、男女では時間的経過が異なる。セロトニン機能がそれ自体で修復する能力があるかどうかは、はっきりと分かっていない。しかし、飲酒をやめている期間が一定に及ぶと、脳への他の損傷が修復されることもある」と述べている。



2015年03月23日 Posted bychu-chu at 13:23 │Comments(0)

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